マッチングアプリの作り方|個人で作れる?費用や必要機能を紹介

著者:大熊滉希
ノーコード特化のアプリ/システム開発事業を展開するEPICsの代表。
前職にて新規事業コンサルティングを行う企業で役員を歴任した後、
最小の経営資源で開発を行えるノーコードに可能性を感じEPICsを創業。

運営会社:EPICs株式会社
日本最大級の開発実績を誇るノーコード特化のアプリ/システム開発会社。
最安30万円・最短2週間から、BubbleやAdaloなど多様なツールの中からニーズに合わせた最適な開発を提案・実施している。Adalo公認エキスパートも在籍。

こんにちは!EPICs株式会社です!

スマートフォンやITの普及により、最近ではビジネスマッチングや同業種のマッチングなど、様々な趣旨のマッチングアプリが公開されていると思います。

そういった中で、「自分/自社でもマッチングアプリを運営したい!」と考えている方も多いでしょう。

そんな中、このようなお悩みが出てくることもあるでは無いでしょうか?

  • 「自分でも開発って出来るのかな?」
  • 「開発を依頼する場合はどれくらい費用がかかるのだろう」
  • 「そもそもどのツール/言語で開発をすればいいの?」

今回はそんなお悩みが解決できるような内容をお伝えできればと思います!

本記事でわかること
  1. 自身/自社で開発する際のポイントや注意点
  2. マッチングアプリの開発を依頼する際の費用/注意点
  3. マッチングアプリの開発におすすめな言語/ツール
  4. マッチングアプリの開発事例
  5. よくある質問
目次
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    マッチングアプリは個人でも開発できる

    まずは独学でもマッチングアプリの開発はできるようになるのか?という点への結論からお伝えしていきます!

    独学に必要な学習時間は300時間以上

    独学による個人及び自社でのマッチングアプリ開発自体は不可能ではない!と思います。

    私の周囲にも未経験からエンジニアになったという方はおります!

    しかし相応の学習時間が必要ということは覚悟をしておきましょう!

    例えば、スクラッチ開発の例で言えば、ひとえにマッチングアプリの開発をは言ってもざっくりこのような役割が必要です!

    • アプリデザイン
    • フロントエンドの開発
    • バックエンドの開発

    これらは通常一人で全て行うことはなく、それぞれを担当する人員を配置します!

    そのため、もし個人で開発する場合はこれらも網羅的にできるよう学習する必要があり、自社の場合でも少なくとも3名の育成が必要でしょう!

    個人差はありますが、各項目で300時間以上の学習時間は見込んでおく必要があると思います!

    受託開発に依頼したほう安上がりなケースが多い

    開発には深い知見や専門スキルが必要なため、一から学習をし内製化をするよりは最初から受託開発を行っている開発会社に依頼をしたほうが費用も安く、短期間で開発が行えるケースも非常に多いです!

    具体的な費用や期間は開発手法ごとに後述にてお伝えします!

    マッチングアプリはネイティブアプリかWebアプリどっち?

    マッチングアプリは、ネイティブアプリとWebアプリどちらも対応可能ですが、それぞれ実現できる機能や開発コストが異なります。

    ネイティブアプリで開発を行うと、GPSを利用したリアルタイムでのマッチングやプッシュ機能といった高度な機能を実装でき、スムーズで早い動作を実現できます。
    しかし高度な機能を実装できる分開発コストが高くなります。

    WEBアプリで開発を行う場合は、マッチングアプリの基本的な機能を実装する形となるため、ネイティブアプリに比べ機能のレベルが劣りますが、開発コストや期間を抑えることが可能です。

    マッチングアプリを開発する際は、実装したい機能と開発コストを確認し、プロジェクトにあった開発方法を選択しましょう。

    マッチングアプリの開発フロー7つ|作り方を解説

    ここからは具体的にマッチングアプリを開発する際の流れについてお伝えをしていきます!

    ①どんなアプリにするか企画する

    当然まずは企画が必要ですね!

    ここでマッチングアプリのコンセプトやターゲット、市場の調査など、マッチングアプリを開発するにあたっての前提となる情報を整理していきます!

    企画は開発の前段階で行うことなので、厳密には開発のフローでは無いかもしれませんが、大切なことなのでお伝えしておきます!

    ②要件定義を行う

    ここからが本格的な開発の内容ですね!

    企画ができたら次に行うのは、要件定義です!

    要件定義とは、マッチングアプリを開発する目的や達成したいゴールなどをすり合わせることです。

    この要件定義を元に後続の仕様設計で具体的に必要な機能の整理や画面構成、デザインなどを決めていきます!

    具体的にはこのようなことを要件定義ではすり合わせを行います!

    • 本開発で解決したい課題、達成したい目的は何か?
    • 利用するユーザーはどのような人達か?
    • 目的を達成するためには、どのような機能、画面が必要か?

    ③仕様設計を行う

    仕様設計は要件定義で決めた内容をもとに、より具体的な「機能」や「画面」、またそれらを「実装するために必要なデータベース」などの設計を行っていきます!

    仕様設計では主にこのような内容を決めていきます!

    • 必要な画面
    • 各画面内に必要な要素や機能
    • 機能を実装するために必要なデータベース
    • デザインのイメージ など…

    ④デザインを行う

    次にデザインを作っていきます。

    仕様設計で決めた画面の要素やデザインイメージを元に、実装をする完成版のデザインを作成します!

    ⑤開発・実装する

    デザインができたらとうとう実装です。

    完成したデザインが同じようにアプリに反映され、また仕様設計で決めた機能通りにアプリが動くように開発を行っていきます!

    ここではプロジェクトマネージャーを中心にエンジニアが作業を行っていきます!

    ⑥テスト・検品・公開する

    開発が一通り完了したら、アプリのテストを行います。

    無事にテストが合格したら、アプリの依頼者にも無いように相違がないか検品をいただき、バグや不具合があった場合は、必要に応じて修正を行います。

    問題がなければ公開作業に移りますが、一口にアプリを言っても大きく3つの公開方法があります!

    アプリの公開形式
    1. ストアへの公開:AppleStoreやGoogle Playに公開するもの
    2. Webへの公開:Webでのみ使用ができる
    3. PWAでの公開:Webでも利用ができ、インストールも出来る公開形式

    それぞれの公開形式についての詳しい解説は、省略しますが「どの公開形式が良いかわからない」という場合には、開発会社に相談をしてみてるといいでしょう!

    アプリの特性や利用ユーザーなどに合わせて、決めた公開形式でアプリを公開していきます!

    ⑦運用・改善し続ける

    ここまでで初期開発は以上ですが、アプリの運用自体はここからがスタートです。

    アプリを運営するためには継続的に改善やアップデートを行う必要があります!

    ユーザーからのフィードバックや使用状況を分析し、新機能の追加や改善を行います。また、保守面ではセキュリティの強化やバグ修正も継続的に行っていくといいでしょう!

    マッチングアプリ開発・運用にかかる費用【ケース別】

    次に各開発方法ごとのマッチングアプリの開発費用についてお伝えをしていきます!

    開発にあたり検討すべき事項は費用のみでは無いですが、重要なポイントの1つだと思うので是非参考にしてみてください!

    自社・個人で開発する場合|ツール費+学習時間×人件費=開発費

    自社や個人で開発する際は「ツール費+学習時間×人件費=開発費」となります!

    その中でも学習時間に対する人件費が殆どを占めるでしょう!

    個人差はありますが、商用で利用ができるクオリティのマッチングアプリを作れるようになるという観点であれば、スクラッチの場合は少なくとも2年以上。ノーコードの場合でも1年が学習期間を見ておくといいでしょう!(デザイン除く)

    あとは学習期間に対してかかる人件費とアプリの公開は遅くなると思うので、その点をどう見るか?で判断をするといいと思います!

    スクラッチで受託開発に依頼する場合|約600~1500万円

    スクラッチでの開発を開発会社に依頼する場合は、シンプルな機能のものだと600万円程度。

    機能を充実させると1500万円程度と言われています!

    マッチングアプリは、ものにより機能の量や実装機能の内容が大きく異なります。

    またつけようと思えばいくらでも必要な機能は出てくるので、優先度の高い機能は何か?をしっかりと整理する必要がありそうですね!

    ノーコードで受託開発に依頼する場合|約50万円~300万円

    ノーコードでの開発はスクラッチ開発に比べ、1/3~1/10ほど開発費用を圧縮することが可能です!

    ノーコードでの開発であれば、最低限の機能のものだと50万円〜150万円程度機能が豊富なものでも、200〜300万円程度に収まるケースが多いです!

    一部クラッチに比べると制約はありますが、初期開発としては十分に開発ができるケースも多いので「まずは低予算から開発をしたい!」という方は検討してみるといいでしょう。

    ノーコードについて詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください!
    【開発会社が解説】なぜノーコード開発は安いの?従来の開発との違いと費用を比較!
    【開発会社が解説】ノーコードとは?できることやローコードとの違い

    マッチングアプリ開発で実装する機能

    マッチングアプリを開発する際に実装する機能は下記となります。

    ユーザー・プロフィールを登録する機能

    ユーザー登録はマッチングアプリの基本機能です。

    名前、年齢、メールアドレスやパスワードといった、ユーザー情報を登録しアカウント作成ができるようにします。

    プロフィール登録では、ユーザー登録をした自分の写真や趣味や自己紹介などを入力し、プロフィールを作成します。

    これらの機能はユーザー情報となりますので、マッチングアプリを開発するにあたり実装が必ず必要な機能です。

    他のユーザーを検索・閲覧する機能

    他の登録者を検索・閲覧をして、他のユーザーの情報を知る機能です。

    キーワードの入力や年齢、趣味といった属性を検索することで、入力した内容に合ったほかのユーザーのプロフィールを確認できるようにします。
    この機能を実装することにより、ユーザーが探している内容にあった情報を表示することができ、アプリの使いやすさを向上させることができます。

    メッセージ機能

    メッセージ機能は、ユーザー同士がコミュニケーションを取れる機能です。
    マッチングアプリにおいてユーザー同士がメッセージを送受信できる機能は、直接コミュニケーションが取れる手段として重要な機能となります。

    メッセージの送受信に合わせて、画像の送信やメッセージの管理等の機能を実装することで、より質の高いメッセージ機能を作成することができます。

    料金を支払う決済機能

    登録した会員が、アプリ内でサービスを購入できる機能です。

    プランの変更や追加機能といった有料オプションを提供するマッチングアプリを開発する場合は、スムーズで安全な決済機能が必要です。
    クレジットカードや電子マネーといった複数の決済方法が選択できると、決済におけるユーザーの利便性を向上させることができます。

    通知機能

    通知機能は、ユーザーに重要な情報をアプリから送る機能です。

    マッチング成立や新着メッセージ、イベントのお知らせなどをプッシュ通知やメールで通理することで、必要な情報をユーザーに知らせることができます。
    通知頻度のカスタマイズや通知方法等を設定できる機能を実装することで、ユーザーがよりアプリを使用しやすくなります。

    マッチングアプリが開発できる開発言語・ツール

    ここまではマッチングアプリの開発フローや手法をお伝えしましたが、こちらではマッチングアプリの開発におすすめは言語やツールを紹介したいと思います!

    ノーコードツール|BubbleやAdaloなど

    近年、ノーコードツールは開発費用を大きく圧縮できる点や開発の速さなどから非常に注目されています!

    その中でもマッチングアプリの開発におすすめなツールは「Bubble」、「Adalo」になります!

    「Bubble」はノーコードツールとは思えない高い柔軟性で、複雑な仕様にも対応ができ機能も豊富な点が特徴です!

    「Adalo」は、直感的に操作が行いやすくスマートフォンに特化したアプリの開発が行いやすいという特徴があります!

    その他にも様々なツールがありますが、詳しく知りたい方は開発会社に相談をしてみるといいでしょう!

    iOS向け言語|SwiftやObjective-C

    iOSアプリの開発言語として認知度の高いものとしては「Swift」、「Objective-C」などがあります!

    しかし、iOSに向いていても該当の機能の開発には向いていない。という言語も多いため、仕様に合わせて開発言語は検討をするといいでしょう!

    Android向け言語|JavaScriptやKotlin

    Androidアプリの開発言語としは、「JavaScript」、「Kotlin」などがよく使用されます!

    他にもiOSとAndroidの双方で公開をしたい場合は、Flutterなどのフレームワークを使うことで、より効率的に開発が行えるなどもあるので、機能、公開形式、対応デバイス等々を精査し言語は検討をしてみましょう!

    マッチングアプリ開発の注意点

    マッチングアプリを開発する際は、開発内容のみならず開発にまつわる注意点も理解をしておくことが大切です!

    ここではマッチングアプリを開発する際に注意が必要なポイントを3つお伝えします!

    ユーザーをあらかじめ確保しておく

    マッチングアプリはリリース直後のユーザ数がとても重要です!

    ユーザー数が少ないと、マッチングの機会が少なくなり、サービスのクオリティに影響が出てしまいます。

    そのためアプリ開発と合わせて、公開前後のマーケティングについても考えておきましょう!

    個人情報保護対策を行っておく

    マッチングアプリは個人情報を多く取り扱うため、個人情報保護に関する対策を徹底して行う必要があります!

    例えば、SSL暗号化を使用して通信を保護したり、データベースへの不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策を講じたりすることが求められます。また

    個人情報保護法に基づいたプライバシーポリシーの策定も必要です。

    強固なインフラを利用する

    マッチングアプリやSNSなど、多くのユーザー数を抱えることを前提としたサービスは、通信周りのインフラをしっかりと整備しておく必要があります!

    サーバーダウンなどの問題が発生すると、ユーザー満足度が大きく低下するリスクがあります。

    そのためどのサーバーを使うのか?どのようにデータを管理するのか?などは事前にしっかりと設計をしましょう!

    マッチングアプリの開発事例

    実際にどのようなアプリを作った時に、どの程度の費用や期間がかかるのか?は非常に気になるポイントの1つだと思います!

    ここではスクラッチでの開発とノーコードでの開発それぞれの事例をお伝えできればと思います!

    一般的な男女マッチングアプリを作った場合|スクラッチ開発で400〜1,500万円程度

    まずはスクラッチ開発でマッチングアプリを作った場合の事例について見ていきたいと思います。

    しかし、スクラッチ開発は非常に高額なため、開発費用を公に公開しているケースは見つかりませんでした、、

    そのため、情報の客観性を担保しながら事例としての解像度を上げるため、多くの開発会社の案件を仲介している「比較Biz」の情報を元に開発費用や期間の事例を見てみたいと思います!

    機能数開発費用期間備考
    最小限の機能570万円5~7ヶ月程度複雑な機能を含まない
    一般的な機能2,060万円10~12ヶ月程度商業的に公開しても問題ない程度
    参照:比較Biz

    Re:haru|ノーコードで1.5ヶ月/50万円で開発(弊社事例)

    Re:haru

    『Re:haru』は、教えたいことと教わりたいことを軸にマッチングができるマッチングアプリです!

    まずは最短かつミニマムな予算から開発をしたいというお客様のご希望もあり、開発期間はわずか1.5ヶ月、開発費用50万円で開発をした事例となります!

    アプリ開発を依頼は初めてとのことで、要件定義から関わらせていただきました。

    PWA形式での公開をしていますが、webでのプッシュ通知も実装をしており、ストアに公開しているアプリさながらに使用ができます!

    Re:haruの開発事例詳細はこちら

    JNAC|ノーコードで開発したビジネスマッチングアプリ(弊社事例)

    『JNAC』は、フリーランスの看護師さんをクリニックへの派遣事業を行っている、株式会社ライズ様よりご依頼をいただき開発をした案件になります!

    今までアナログで行っていた看護師とクリニックのマッチングをアプリを通じて効率的に行いたいという希望からの開発を頂きました!

    機能としては、クリニックと看護師が自由にマッチングができ、仕事の受発注が行えるほか、看護師から管理者へ終了報告をあげる機能なども付帯されています!

    また管理者側で看護師の管理や契約、終了報告の確認。また売上管理などの管理機能もも実装されています!

    JNACの開発事例詳細はこちら

    以下の記事では、Adaloでのマッチングアプリの開発事例を紹介しています!ぜひチェックしてみてください!

    【開発事例10選】ノーコードAdaloで作られたマッチングアプリまとめ

    独学する場合の学習方法は?

    まずは独学で開発に調整してみたい!という方は下記のような方法を試してみるといいでしょう!

    • Webサービス
    • 動画教材
    • プログラミングスクール

    Webサービス

    Webサービスでスクラッチ開発を学びたいという場合は「Progate」などがおすすめです!

    手前味噌で恐縮ですが、ノーコードをWebメディアで学びたという際は弊社にて「ノーコードゼミ」というノーコードに特化したメディアを運営しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!

    動画教材

    動画教材も様々ありますが、有名どころとしては「Udemy」「Coursera」などがありますね!

    ノーコードに特化した無いであれば、弊社にてyoutubeにてノーコードのスキルについて解説をしているチャンネルがございますので、ご参照ください!ノーコードゼミ-youtube

    プログラミングスクール

    最近はプログラミングスクールも非常に増えてきましたね!

    他の学習方法に比べ、コストが高いので他の方法で学習をしてみてより深く学びたいという場合には、プログラミングスクールも検討をしてみるといいでしょう!

    マッチングアプリ開発についてよくある質問

    最後にマッチングアプリの開発についてよくあるご質問への回答をまとめさせていただきます!

    マッチングアプリの製作費はいくら?

    ノーコードの場合は、50~300万円程度。スクラッチ開発の場合は、600~1,500万円程度。個人の場合は、学習期間×人件費が開発費用です!

    マッチングアプリはどうやって儲けてる?

    主な収入源は、「会員登録費」、「広告費」、「オプションへ課金」となります!

    マッチングアプリは自分でも作れる?

    しっかりと学習期間を取れれば可能です!

    個人差はありますが、スクラッチの場合は2〜3年。ノーコードの場合は1.5年程度は学習期間が必要です。

    結果的に最初から開発会社に依頼したほうが安い+早いケースも多いので、比較して検討してみるといいでしょう!

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