【開発会社が解説】ノーコードツールGlideとは|料金やできないこと、使い方
こんにちは!EPICs合同会社です!
今回は近年注目の集まるノーコードツールの中でも、随一の容易さを誇る「Glide」のメリットやデメリット。
また開発の事例などを紹介していこうと思います!
ノーコード全般の開発については以下の記事でも解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください!
→ノーコードで作られたアプリの成功事例44選【タイプ別に紹介】
→インスタやツイッターみたいなSNSアプリの作り方|低予算で開発するには?
ノーコード開発とは
ノーコード開発とは、コーディングを行わずにアプリやウェブサイトを作成できる開発手法のことです!
これにより、専門的なスキルを持たない方でも、業務効率化やサービス向上のためのツールを自社で簡単に開発することが可能です。
ノーコード開発の概要
ノーコード開発では、コードを書く代わりに、ドラッグ&ドロップの操作をメインにアプリを作成します。
例えば、ボタンを画面上に配置したり、テキストを入力したりするのも、全て視覚的な操作で行います。これにより、技術的なハードルを大幅に下げ、直感的にアプリを作ることができます。
ノーコード開発のメリット
ノーコード開発の最大のメリットは、その手軽さとスピードです。
コーディングが不要なため、アイデアを素早く形にすることができます。
また、開発コストも抑えられるため、予算に限りのあるベンチャーや中小企業に様にとっても非常に有益です。さらに、プロジェクトの進捗を可視化しやすく、必要に応じて迅速に修正や改善を行うことが可能です。
ノーコード開発のデメリット
一方で、ノーコード開発にはいくつかのデメリットも存在します。
非常に複雑な機能や高難易度なカスタマイズが難しいことがあります。
また、ツールによっては、セキュリティ面やパフォーマンスに制約がある場合もあります。
そのためツールごとの特徴を抑え、適切なツールを選択することがとても重要です!
総じて、ノーコード開発は、迅速かつ手軽にデジタルツールを導入するための強力な手段となり得ます。
しかし、その限界も理解した上で、適切に活用することが重要です。
次に、具体的なノーコードツールとして注目されている「Glide」について見ていきましょう。
ノーコードツールGlideとは?3つの特徴を紹介!
1.ドラッグ&ドロップでの直感的な操作
ドラッグ&ドロップで視覚的に理解がしやすく、直感的な操作が行えます!
2.Wbシステム/Webアプリ向けのツール
Glideは、Apple Storeなどに公開をするようなネイティブアプリを開発することはできません。
一方で一般公開はしないMVPや限定的な用途での開発には向いています!
3.制約は多々あるが、初心者でも扱いやすい
機能に一部制約はあるものの、他のノーコードツールに比べても初心者に扱いやすいツールです!
まずはノーコードに触れてみたい!という方にはおすすめです。
ノーコードツールGlideのメリット|他ツールと比較
Glideは、ExcelやGoogleスプレッドシートをデータベースとして活用できる点が大きな特徴です!
これにより、既存のスプレッドシートやExcelに蓄積していたデータをそのままアプリに反映させることができ、データ入力の手間を省けます。
また他のノーコードツールに比べても操作が簡単であることも特徴の一つです!
Glideは同じくアプリ開発に特化したノーコードツールのAdaloやBubbleを比べられることが多いですが、
こちらの動画/記事ではGlideとAdalo、BubbleやFlutterllowと比較しています!
コードを書かずにアプリが開発できる
Glideの最大の利点は、コードを書くことなくアプリを開発できることです。
ドラッグ&ドロップとスプレッドシートの連携により、非常に簡単にアプリを作成することができます。
例えば、タスク管理、顧客データベースなどの簡易的な業務アプリの開発には、特に適しています。
- 顧客管理アプリ
- 在庫管理アプリ
- タスク管理アプリ 等々
Excelやスプレッドシートをデータベースに使用できる
GlideはExcelやGoogleスプレッドシートをデータベースとして使用できます!
これにより、データの入力や管理が非常に簡単になり、既存の業務フローにスムーズに統合できます。
特に日々の業務でスプレッドシートを多用している企業にとっては、とても便利ですね!
テンプレートが豊富
Glideは、デザインの知識がなくても使えるテンプレートが豊富に用意されています。
そのため、初心者でも美しいデザインのアプリを簡単に作成することができます。
また多種多様なテンプレートが揃っているため、目的に合ったアプリを迅速に開発することができます!
次に、Glideのデメリットについて見ていきましょう。他のツールと比較して、どのような点で注意が必要なのかを詳しく説明します!
ノーコードツールGlideのデメリット|他ツールと比較
Glideは非常に便利なツールですが、いくつかのデメリットも存在します。
特に、柔軟性や拡張性の面では、BubbleやAdaloなど他のツールに劣る点があるのですが、こういった注意点についてもお伝えしていきます!
柔軟性が低い|BubbleやAdaloに劣る
Glideは初心者でも簡単にアプリを構築できる反面、柔軟性や拡張性が低いです、、、
特に複雑な機能や高度なカスタマイズが必要な場合、Glideでは対応しきれないことが多いです。
Glideの利用範囲は比較的狭く、簡易的な開発向けのツールです。
例えば、業務効率化のための簡易的なアプリや、情報共有のためのシンプルなアプリには適していますが、Apple Storeなどに公開するネイティブアプリの開発はできず、複雑な機能を持つアプリの開発には向いていません。
- ネイティブアプリ:Apple StoreやGooglePlayに公開するようなアプリ
- 機能が豊富かつ複雑なアプリ::複数の高度な機能を持つアプリ
- レスポンシブ対応したアプリ::画面サイズに応じて自動的にレイアウトが調整されるアプリ
※BubbleとAdaloの特徴・どんな開発に向いているかはこちらの動画/記事でも解説しています!
日本語に対応していない
Glideのもう一つのデメリットは、日本語に対応していない点です。
開発画面や説明ドキュメントが全て英語で提供されているため、英語に不慣れなユーザーにとっては操作が難しく感じられるかもしれません。
またサポートセンターの受付も英語のため、何か問題があった際の対応は英語が苦手な方にとっては少し不便に感じつこともあるでしょう。
次に、Glideの使い方について、具体的なステップを説明していきます。
どのようにして登録し、アプリを作成するのかを順を追って見ていきましょう!
ノーコードGlideの使い方|登録〜作成まで
会員登録する
まずは、Glideの公式サイト(Glide公式サイト)にアクセスし、「Sign up」を押し、登録画面を開きます。
次の画面でメールアドレスを入力し「Sign up with email」をクリックしましょう!
※Googleアカウントを使用した登録も可能です
続いて必要情報の入力を行っていきましょう!
基本的に全て必須項目なので、情報を打ち込み次へボタンを押し、最後の画面で「Let’s Glide」をクリックします!
登録完了
ここまでの操作が完了するとGlideのホーム画面に遷移します!
こちらのでNew appを選択するとアプリの開発が早速始められます!
ノーコードGlideの料金プランは?
Glideを利用する際には、料金プランを選ぶ必要があります。
それぞれのプランには異なる特徴があり、ニーズに応じて適切なプランを選ぶことが重要です。
Glideには、以下の4つの料金プランがあります。
プラン名 | 月額 | 特徴 |
---|---|---|
Freeプラン | 無料 | ・アプリの作成は可能ですが、機能や容量に制限あり ・アプリの公開1件まで ・小規模なプロジェクトや試験的な利用に適している |
Makerプラン | 月払い:$60 年払い:$49 | ・独自ドメインの利用可能 ・ユーザー数の制限解除/データ読み込み1000回まで ・広告の非表示設定が可能 |
Teamプラン | 月払い:$125 年払い:$99 | ・データ読み込み5000回まで ・編集者5名まで追加可能 ・アプリの公開数無制限 |
Businessプラン | 月払い:$310 年払い:$249 | ・データ読み込み10000回まで ・編集者10名まで追加可能 ・データソースとしてMySQLなど様々なサービスの利用可能 |
Enterpriseプラン | 月払い:$750 年払い:$499 | 詳細は営業担当への問い合わせにて確認可能 |
ノーコードGlideを使ったアプリ開発費用
Glideを使って開発する場合の開発費用はどのようになるのでしょうか?ここでは受託開発を行う場合と自社内で開発を行う場合に分けて説明します。
【受託開発の場合】ノーコードGlideの開発費用
費用の種類 | Glideを使って開発 | フルスクラッチ開発 |
---|---|---|
初期費用 | 約100〜500万円 | 約500〜数千万円以上 |
運用費用 | 約1〜5万円/月 | 月額数十万円以上 |
開発難易度や開発会社のスキルや実績によっても変わりますので、参考程度に見ていただき、詳しくは開発会社に直接問い合わせてみるといいでしょう!
【自社・個人の場合】ノーコードGlideの開発費用
費用の種類 | Glideを使って開発 |
---|---|
初期費用 | 社員の人件費 |
運用費用 | 5000〜5万円/月 |
自社でGlideを利用してアプリを開発する場合の費用は、プランの料金と社内リソースのコストが主な要素となります。
Glideで作られたアプリの開発事例5選
Glideを使ってどのようなアプリが作れるのか?をイメージできるよう、作成されたアプリの具体的な事例を紹介します!
1.Podz|SNSアプリ
「Podz」は、ビューティ、フィットネス、グルメなど多岐にわたる分野のインフルエンサーたちが、ユーザーに向けてコンテンツを発信するSNSアプリです。
Glideの使いやすさから、多忙なインフルエンサーでも簡単に自分のプロフィールを管理し、コンテンツを効果的に配信することが可能になりました。
このアプリでは、ユーザーはお気に入りのインフルエンサーの新しい投稿をリアルタイムでチェックでき、コメントやシェアを通じて直接コミュニケーションを取ることもできます。
参考:Glide App Examples: Admirable No-Code Startups Built with Glide (shno.co)
2.Mei-Mei|明治大学生のための情報共有アプリ
「Mei-Mei」は、明治大学生のための情報共有アプリです。このアプリは、大学内のイベントやサークル、ゼミの情報、学事日程、周辺の飲食店情報、ニュースなど、学生生活に密接に関わる様々な情報を提供しています。
このアプリの開発者は19歳の明治大学生で、プログラミングの知識なしで、わずか2週間でアプリをリリースすることに成功しました。
Glideがいかに直感的で迅速にアプリ開発をできるかを示す成功事例と言えるでしょう!
3.いなぎお弁当マップ|テイクアウト可能な飲食店の検索アプリ
「いなぎお弁当マップ」は、東京都稲城市周辺のテイクアウト可能な飲食店を集めたアプリです。
ユーザーは簡単に近くのテイクアウト店を探すことができ、飲食店の検索と登録が可能です。
また、新着情報や特定のお店のケーキ屋情報もチェックできます。
なんと、このアプリはわずか1日で開発されたことです!Glideの使いやすさと効率性の高さがわかる事例ですね!
4. First Look|野球選手のリクルートアプリ
「First Look」は、若い野球選手のスキルと成績を追跡し、スカウトするためのリクルートアプリです。
選手の走力や打率、投球数などのプレーの指標を継続的に更新し、スカウトやコーチが選手を評価できるプラットフォームになります。
5. 仙台市の避難場所MAP|避難所情報の提供アプリ
「仙台市の避難所MAP」は、災害発生時に必要な仙台市内の避難所情報を提供するアプリです。
このアプリでは、避難所の位置、利用可能なトイレの場所、炊き出しの種類、必要な物資のリクエストなど、災害時に役立つ情報を確認できます!
リアルタイムで更新される災害ニュースもアプリ内で見ることができるため、必要な情報を迅速に得られます!
低コストで迅速に開発できるGlideだからこそ、緊急性の要求される災害対応などの分野でも非常に有効に利用できます!
さらに、こちらの 記事 (【国内/海外網羅】ノーコードGlideの開発事例16選|向いているアプリも解説)では、Glideの事例を多数紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!
また、以下の記事ではAdaloに関する開発事例も紹介しています!ぜひ、合わせてご覧ください!
→【開発事例10選】ノーコードAdaloで作られたマッチングアプリまとめ
- Glideの料金はいくらですか?
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利用自体は無料から行えますが、有料のプランは$25~$799まで幅広く用意がされています。
- 無料のGlideには制限はありますか?
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独自ドメインの設定ができない。また広告の非表示設定が行えないなど、いくつかの制限があります。そのため一般公開をする場合には有料プランを契約するといいと思います!
- Glideでできないことは?
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アプリストアに公開するようなネイティブアプリの開発、また機能が比較的複雑なものの開発には向いていないです。あくまでもシンプルなものの開発やMVPの開発に利用するといいでしょう!
- Glideは日本語化できますか?
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日本語の入力及びChromeの翻訳機能などで開発画面を日本語にすることはできますが、デフォルトの機能として日本語変更をするようなものは用意されていません。