ノーコードでできないこと・欠点は?対策や解決方法を解説

こんにちは!
EPICs株式会社です。
ノーコード開発は、プログラミングの知識がなくてもアプリやシステムが作れる便利なツールとして注目を集めています。しかし、「本当にすべてのことができるの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ノーコードツールの限界や制約について、実例を交えながら解説します。
また、それらの制限に対する具体的な対策方法もご紹介します!
【結論】ノーコードの制限はツールにより異なる
ノーコードにおける機能やデザインの制限は、使用するツールによって大きく変わってきます。
ツールによって、基本的にテンプレートに沿った実装になるといった制限の強いものや、ノーコードツールの中でも柔軟性が高く、機能の実装やデザインの調整が細かく行うことができるといったように比較的制限が少ないものがあります。
ほとんどの開発は対応可能
ノーコードツールでは、ツールにより機能の制限がありますが、基本的にほとんどのアプリやシステム開発を行うことができます。
一般的なアプリ・システム開発の実装される、会員管理システムや予約管理システム、社内の業務効率化ツールといった基本的な実装は、ノーコードツールでも十分に対応が可能です。
【機能面】ノーコードではできないこと
ノーコードツールでは対応が難しいことについて、まず機能面から解説します。
機能面で対応が難しい点は、下記となります。
高度すぎるロジックの実装
複雑な条件分岐や高度な計算処理といった、高度すぎるロジックの実装は、ノーコードツールでの対応が難しいです。
例えば下記のような実装が挙げられます。
・独自のAIを開発、実装
・高度なリスク分析システム
・複雑なデータ処理
上記のような実装は、非常に高度なロジックが必要な実装となるため、ノーコードツールでの対応が難しいものとなります。
大規模なアプリ・システム
楽天やAmazonのような大規模なECサイトの開発は、ノーコードツールでは現実的ではありません。
理由は以下の通りです。
・同時アクセスの処理能力に限界がある
・大量のデータを扱う際のパフォーマンスが低下
・複数の機能が連携する複雑なシステムの構築が困難
基本以上のSEO対策
ノーコードツールでも、基本的なSEO対策としてTitleタグやmetaディスクリプションなどの設定は可能です。
しかし、それ以上の高度なSEO対策となる、URLの完全なカスタマイズやHTMLの構造的な最適化といったことは、ノーコードで対策することは難しいです。
ただ、実際はWordPressなどでブログサイトを作成しそこから導線を確保することで対応できるため、あまり困ることがありません。
一部の外部APIの利用
ノーコードでは、データ構造が複雑な外部APIの利用が困難です。
特に以下のような場合は要注意です:
・ネストが深いJSON形式のデータ処理
・複雑な認証が必要なAPI
・大量のデータをやり取りするAPI
リアルタイム性が必要なゲーム
アクションゲームなど、瞬時の反応が求められるゲームなどのアプリ開発はノーコードでは難しいです。
例えば以下のようなゲームは、ノーコードツールでの開発には向きません。
・プレイヤー同士のリアルタイム対戦
・細かい衝突判定が必要なゲーム
・滑らかな動作が必要なゲーム
上記のようなアプリを開発する際は、ノーコードツール以外の選択が必要となります。
サーバーのデフォルトでの自由選択
ノーコードツールでは、サーバーの場所や設定を自由に選べないことがあります。
例えばBubbleの場合、デフォルトのデータセンターはアメリカのオレゴンにあり、そのサーバーの場所を変更することは可能ですが、手順が複雑で非常に面倒となります。
また、独自のサーバー環境を使用したい場合は制限があります。
ただし、これはツールによって対応状況が異なるため、ノーコードツールを利用時に確認しましょう。
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【デザイン面】ノーコードではできないこと
ノーコードツールでは、デザイン面での制限も多い場合があります。
ノーコードツールでのデザイン面の制限は主に以下の内容となります。
レイアウトのフルカスタマイズ
ノーコードツールでは、あらかじめ用意されたテンプレートを使用することが多いため、レイアウトの自由度に制限があります。
特にGlideやAdaloは制限が激しく、要素の配置場所が固定的であったり、要素間の細かい余白調整が難しいなど、ツールで決められたレイアウトを超えるカスタマイズには対応が難しいです。
3Dモデルの描画
3D表現にも、以下のような制限があります。
・WebGLなどの3D描画技術の直接利用が不可
・3Dモデルのインタラクティブな操作機能の実装が困難
・立体的な製品表示や空間表現が限定的
上記のように、ノーコードツールだけでは3Dモデルの描画が難しいです。
複雑なアニメーション
アニメーションも、以下のような複雑な表現はノーコードツールでは困難です。
・動きにリアリティを与えるパーティクルエフェクト
・複数要素の連動したアニメーション
・画面遷移時の複雑な演出
基本的な動きは実装できますが、上記のような複雑なアニメーションになると実装が難しくなります。
制限が少ないノーコードツール
ノーコードツールでは、機能やデザインの実装に制限が多いです。
しかし、冒頭で伝えたようにその制限は、ツールによって変わります。
下記では、ノーコードツールの中で制限が少ないツールをご紹介します。
Bubble
Bubbleは、ノーコードツールの中でも特に柔軟性が高く、以下のような特徴があります!
・画面レイアウトを1ピクセル単位で調整できるなどのデザインの自由度
・複雑なデータベース設計に対応
・外部APIとの連携が簡単にできる
上記のように、Bubbleはノーコードツールの中でも柔軟性に優れており、他のノーコードツールに比べてデザインのこだわりや高機能な実装にも対応しています!
FlutterFlow(ローコード)
FlutterFlowは厳密にはローコードツールに分類されますが、ノーコードに近い感覚で利用できる上、高い自由度を備えています。
・滑らかな動作を実装したモバイルアプリの開発
・必要に応じてコード入力が可能な高い柔軟性
・アプリをコードとして落とせるため、将来的にスクラッチ開発への移行が容易
上記のようにFlutterFlowはローコードツールではありますが、基本的にはノーコードツールと同じように開発を行うことができ、柔軟性にも優れたツールです。
ノーコードでできないことへの対策
ノーコードの制限に直面した際の具体的な対処法をご紹介します。
ノーコードでできないことの対策は下記の通りです。
対策1. 柔軟性の高いツールを選ぶ
開発初期の段階で、より制限の少ないツールを選択することが一つの対策となります。
ツールのカスタマイズ性を確認したり、自社で開発したい機能やデザインが実装可能か確認をし、より柔軟性の高いツールを選択しましょう。
対策2. なんとか実装する方法を考える
一見できないと思われる機能でも、工夫次第で実現できるケースは少なくありません。
実際に開発を行っていると、実装が難しそうな機能を実装方法を工夫して実現できることも多くあります。
開発実績が多ければ、上記のような工夫した対応の経験や開発ノウハウを多く持っているため、開発を依頼する際は、実績が多く技術力のある会社の選定が重要です。
対策3. ローコード開発に切り替える
必要に応じてローコード開発への移行を検討します。
FlutterFlowなどのローコードツールでは、柔軟な拡張機能やコードを入力をすることで複雑な機能を実装することができます。
ノーコードツールでの開発が難しい場合、ローコードツール開発に切り替えることで課題を解決することか可能になる場合が多くなります。
対策4. ノーコードで検証→スクラッチに切り替え
MVPなどを最初はノーコードで開発し、サービスの成長に応じてスクラッチ開発に移行する戦略も非常に有効な対策方法です!
MVPをノーコードツールで開発することで、初期投資のコスト抑えつつ、市場の検証を早く実施することが可能です。
市場での検証後、本格的な開発をスクラッチ開発に切り替えて行うことで、リスクを最小限に抑えながら、サービスの成長に合わせた最適な開発方法を選択できます。
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