AppSheetとは?特徴や選ぶべきケース、他ツールとの違いを紹介
こんにちは!EPICs株式会社です。
プロジェクトを成功させるためには、そのプロジェクトの目的や規模に合ったツール選びが重要となります。
そこで今回は、ノーコードツールとして多く利用されているAppsheetの特徴や選ぶべきケース、他のノーコードツールとの違いを解説します!
Appsheetの料金プランや開発の具体例も挙げていますので、ツール選びのご参考にしてください!
AppSheetとは?
AppSheetは、シンプルな業務アプリの開発が得意なノーコードツールです。
デザインをテンプレートから選択し開発を行うため、特に社内向けシステムやシンプルな業務アプリやプロトタイプを開発する際に非常に向いています。
また、AppSheetはGoogle Cloud のサービスの一つのため、Googleが提供するサービスとの連携が強く、すでにGoogle系のサービスを利用している場合はツールの親和性が高いのが特徴です。
AppSheetの特徴
Appsheetには下記のような様々な特徴があります。
1. 業務アプリ・プロトタイプが手早く作れる
AppSheetの特徴の一つに、業務アプリやプロトタイプを短期間で開発が可能な点があります。
Appsheetの操作性はシンプルなため、従来のスクラッチ開発(ゼロからの開発)に比べ、開発やテストの期間を短縮して開発することができます。
限られた時間や予算の中で業務効率化を図るアプリやシステムを開発したい場合に、スピード感を持って業務アプリやプロトタイプを開発することが可能です。
2. Google系サービスとの連携が豊富
AppSheetはGoogle Cloud のサービスの一つです。
そのため、Googleが提供するサービスとの連携が豊富な点も、Appsheetの大きな特徴となります。
すでにGoogle workspaceを利用していれば、Appsheetと連携をしてGoogle workspaceのデータをAppsheetのアプリで利用するといったことが可能になります。
<h3>3. カスタマイズ性は低い</h3>
Appsheetを利用する場合、デザインは基本的にテンプレートのみの使用となり、デザインをカスタマイズすることは難しいです。
また、シンプルな業務アプリ開発に向いているツールのため、機能面でも実装が少し物足りないと感じるところや細部の調整が難しいといった特徴があります。
AppSheetでできることの例
AppSheetでは、例えば以下のようなシステムを制作することが可能です。
- 在庫管理・備品管理システム
- 顧客管理システム
- タスク管理システム
- 案件・プロジェクト管理システム
- 日報管理・報告書管理システム
AppSheetでできることの具体例について解説している記事を作成しています!
詳しくはこちらをご覧ください。
AppSheetの活用事例!在庫管理や顧客管理などできることを解説
AppSheetでできないこと
AppSheetはシンプルなものならスピーディーに開発できる一方、できないことも多く存在します。ここでは、「機能面」「デザイン面」「開発面」の3つでできないことを見ていきましょう。
- 複雑で高度なフローの自動化
- 複雑な計算
- 非常に大きなデータの処理
- 数万ユーザーの同時使用
- オフライン環境での全機能保持
- 複雑なアクセス権限の設定
- 完全独自のレイアウト
- 凝ったアニメーション
- 日本語での開発
- 本格的なバージョン管理
- 複数人での同時開発
下記記事ではAppSheetでできないことを各領域別に解説しています!
詳しくはこちらをご覧ください。
AppSheetでできないことを機能・デザインなど領域別に解説
AppSheetを選ぶメリット・デメリット
AppSheetはシンプルな業務アプリやプロトタイプ作成に適したノーコードツールですが、メリットとデメリットがあります。
メリット1. 格安で業務アプリ・プロトタイプが作れる
AppSheetを活用すれば、スクラッチ開発よりも圧倒的に低コストで業務アプリやシステムのプロトタイプを開発できます。
試しに業務アプリを開発してみたい方やアプリ開発をしたいが予算は最小限に抑えたい方には、大きなメリットとなります!
メリット2. 学習コストが比較的低い
Appsheetは、操作がシンプルなツールのため、プログラミング知識がない方でも扱いやすく他のツールに比べ学習コストが比較的低いことが特徴です。
Googleスプレッドシートなどの身近なツールをデータソースとして活用することが可能なので、自分でシステム開発したい方や小規模なアプリを試しに開発してみたいという場合でも、Appsheetは他のツールに比べて利用しやすいです。
デメリット1. デザインにこだわれない
AppSheetはカスタマイズ性が限られているため、デザインの自由度が低いというデメリットがあります。
提供されるテンプレートをベースに作成するため、デザインの細かな調整は難しいため、社内向けのアプリでもシンプルすぎてもっとデザインを調整したいということや不満が出るケースや細部にこだわった外部ユーザー向けの本格的なアプリの開発は難しいといった面があります。
デメリット2. あまり高度なことはできない
AppSheetはシンプルな業務アプリの開発に適したツールのため、複雑な機能や高度なカスタマイズは対応が難しい場合があります。
そのため、自社が希望している機能やカスタマイズはBubbleやFlutterFlowといったほかのツールを使わないと実装ができないといったことがあり、アプリ開発を開始した後にAppsheetでは開発できないことがわかるといったリスクが生じる可能性があります。
AppSheetを選ぶべき・他ツールを選ぶべきケース
アプリ開発において、どのノーコードツールを選択するかは非常に重要なポイントとなります。
ここでは、AppSheetを選ぶべきケースと、他ツールを選ぶべきケースについて解説します。
シンプルな業務システム・プロトタイプならAppSheet
AppSheetは、シンプルな業務アプリやプロトタイプ開発に最適なノーコードツールです。
タスクや備品、顧客のような情報管理や案件やプロジェクト情報の社内共有といった業務の効率化を図るためのアプリや新しいシステム導入のためのプロトタイプ開発といった場面では、短期間かつ低コストでアプリを開発できるAppSheetを選択しましょう。
高度なもの・外部向けならBubbleやFlutterFlow
AppSheetでは対応しきれない複雑な機能の実装や高度なカスタマイズがある場合、他のノーコードツールを選択しましょう。
複雑な機能を実装したWebアプリの開発を行いたい方は、Webアプリ開発に適したツールであるBubbleの利用しましょう。
また、外部ユーザーに向けに本格的なスマホアプリを開発したい方は、ネイティブアプリの開発に最も適したノーコードツールのFlutterFlowの選択が最適です。
AppSheetの料金プラン
プラン | 料金(月額) | おすすめケース |
無料プラン | 無料 | ・まずはAppsheetに触れてみたい・簡単な開発をしてみたい |
Starterプラン | $5 | ・Appsheetの使用感を確かめたい・個人使用のアプリを開発したい |
Coreプラン | $10 | ・身内向けにシンプルな開発をしたい |
Enterprise Plusプラン | $20 | ・複数の機能を実装した本格的な開発をしたい・一般向けにアプリの開発を行いたい |
PublisherProプラン | $50 | ・アプリを多くのユーザーに一般公開したい |
Appsheetの料金やおすすめケースについて各プランごとに詳しく解説している記事を公開しています!
詳しくはこちらの記事をご覧ください。