アプリ開発未経験でも理想を実現。「要件定義から深く付き合ってもらえた」「ノーコードでもイメージが形になった」
イラストを投稿し、「いいね」という共感から文化を作り広げられる場を作りたい——そんな想いから生まれたアプリ「ふぁぼくり」。
今回お話を伺ったのは、イラストから商品を作ることにこだわりを持つ株式会社フェイバリット様。これまで多くの方のイラストを商品化してきた経験から、一般の方やクリエイターも巻き込んだプラットフォームを作りたいと考え、アプリ開発を構想されました。
アプリ開発が初めての中、なぜノーコード開発を選んだのか。開発を進める中で感じたこと、そしてリリース後の手応えについて、プロジェクトを推進された木村様、大井様、藤森様の3名にお話を伺いました。
【お話しいただいた方】
・木村様・・・代表取締役社長CEO
・大井様・・・店舗管理課マネージャー
・藤森様・・・事業部部長
アプリの開発を思い立ったきっかけ・背景について

Q.今回「ふぁぼくり」の開発を思い立ったきっかけや背景について教えていただけますでしょうか。
木村様 当社は「イラストがお気に入りの一着へ」というテーマで、イラストから商品を作ることにこだわりを持ったブランドです。品質面では、イラストをいかに実際のアパレル商品へ高い精度で再現していくかに重きを置いて、ものづくりをしてきました。
この考え方を拡張する中で、「良いものを作ったら売れる」というのではなく、「共感を通じて商品化され、世の中に広がっていく」、そういう仕組みを作りたいと思ったのがきっかけです。
当社の商品づくりに、イラストを通じて楽しんで参加してくださる方が非常に多くいらっしゃいます。それを一般の方、クリエイターの方も巻き込みながらできるプラットフォームを作りたいというのが根本のビジョンとしてございました。
それを広げていくには、アプリというツールが一番適しているだろうと考え、イラストを投稿し、「いいね」という形で共感され、共感されたものを実際に当社が商品にしていく。クリエイターが活躍し、商品化を通じて収益化も実現できるような、「イラストを通じた共感のプラットフォーム」を創りたいという思いで、「ふぁぼくり」の開発を構想しました。
開発パートナー選定とノーコードを選んだ理由
Q.この構想を実現するにあたり、開発方法やパートナー企業の情報収集はどのようにされましたでしょうか?
木村様 Web関連のコンサルタントに「こういうアプリを作りたい」と相談していく中で、御社を紹介いただきました。 また、以前より他社のパッケージサービスでのアプリ開発も検討していたため、そちらにも相談し、最終的に複数社で相見積もりを実施して検討しました。
Q.弊社ともう一社は、ノーコードではなくスクラッチで検討されていたということでしょうか。
木村様 そうです。
Q.最終的に弊社にご依頼いただいた決め手は何だったのでしょうか。
大井様 一番は開発コストでした。他の見積もりに比べて御社は優位性があり、コストを抑えながらアプリ開発を進められるという印象がありました。 加えて、仕様や要件など、具体的に相談しながら進めることができそうな点も大きかったです。 我々はアプリ開発が初めてで、仕様や要件定義を自社だけで詰めることが難しい状況でした。こうした不安な部分についても、御社であればしっかり相談に乗っていただけ、完成まで伴走していただけそうだと感じたことが、最終的な決め手となりました。
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開発前の不安や実際にノーコードで開発して感じたこと

Q.今回、新規事業である「ふぁぼくり」をノーコードで開発するにあたり、開発前の不安や、実際に開発をしてみて感じたことを教えてください。
大井様 依頼する前は正直、ノーコードだと制約が多く、イメージ通りのアプリが作れないのではないかという不安感がありました。しかし、実際に開発してみると自由に設計・開発いただき、イメージに近いアプリが完成したので、ノーコードによる制約はあまり感じませんでした。
藤森様 スクラッチ開発の経験がないため比較は難しいですが、実際に開発してみて、こちらの要求がしっかりとアプリに反映されていたと感じています。社内で使ったことがあるパッケージ型のツールだと融通が利かないイメージがありましたが、ノーコード開発でも思い描いていたことが再現できたと感じています。
今回の開発で満足したことと課題としてあげられたポイントは?
大井様 全体を通じて、要件定義の段階から非常に深くお付き合いいただけたという点が大きいです。要件が固まってからは、アプリ開発がかなりスムーズに進んだと感じています。また、迅速かつ真摯に対応いただけたことも感謝しています。素人目線で無理難題を言って振り回してしまった部分もあったかと思いますが(笑)、それに対しても的確にご提案をいただき、満足のいく形でアプリを完成させることができました。特に石森さんのご対応には感謝しています。
木村様 デザイン面が非常に良かったです。弊社が運営するECサイトとの親和性やイメージ連携が必須でしたが、開発いただいたアプリはECサイトと高い親和性を持ったデザインに仕上げていただきました。既存のECユーザーも違和感なくアプリを使える点で、非常に満足しています。
藤森様 開発を進める中で、御社にたくさんの提案をいただけた点はありがたかったです。弊社の事業を深く理解してくださっているからこそ可能な提案だと感じ、安心して任せることができました。
Q.開発プロジェクト全体を振り返って、今後さらにスムーズに進めるために、御社への要望や、弊社が改善できる点があれば率直にお聞かせください。
大井様 弊社はアプリ開発が初めての経験で、御社には様々な点でリードいただきました。ただ、依頼側(クライアント側)で事前に対応すべきタスクについて、もう少し早い段階で共有いただけるとよりスムーズだったと感じています。 開発の途中で待機時間が発生する場面が何度かあったため、そうしたタイミングで次に向けたタスクのご指示などをいただくことで、さらにスムーズにスケジュールを進められたのではないかと思います。
今回の開発で今後に活かしていきたいこと
インタビュアー 今回、一度開発を一通り経験していただいた上で、開発前に気をつけておけばよかったことや、今後に生かしていきたいことがあれば教えてください。
大井様 かなりタイトなスケジュールだったという記憶があって、リリース前とかに結構バタバタした記憶があります。もう少し準備期間があればスムーズにできたかなという気はしています。
藤森様 例えば決まったタイムスケジュールがある中で、うちはどこを何をしなければいけないのかというところをもっと詰めて、御社と共有できていたら良かったかなと思います。
まずうちができること、やるべきこと、あとはリスクですね。「こうなった場合どうするのか」とか、そういったところまできちんと考えて共有できていればリリース前はもっとスムーズに行けたかもしれないなと言う部分があります。
リリース後のユーザーさんの反応や、現在の課題について
インタビュアー 次の質問ですが、このアプリをリリースした後の実際のユーザーさんの反応や、意外だったこと、印象的だったリアクションなどはございましたか。
藤森様 アプリのコメントなどを拝見して、一つは想像以上に多くの方が商品化を楽しみにしてくださっているんだなと感じました。この期待に対し真摯に向き合い、商品化を達成できるユーザーをどれだけ増やせるかという点を強く意識する必要があると感じました。
大井様 当初想定していた以上に、クリエイターの方々の反応は良かったと感じています。アパレル商品化への強い思いを持つイラストレーターが多く、積極的に何度も投稿してくださるユーザーもいることが直に感じられました。
一方で、一般ユーザー(クリエイターではないユーザー)を引きつける点には課題が出てきていると感じています。自分が描いたイラストが商品化されるのは魅力があると思いますが、見ているだけのユーザーが参加し、楽しめる導線については、まだ知恵を絞る必要があると考えています。
ユーザーが「様々なイラストを見るだけでも楽しめる」という状態に到達するには時間を要するため、いかにクリエイター以外のユーザーを引きつけられるかが現在の大きな課題だと認識しています。
今後の展望について
Q.最後に、今後の「ふぁぼくり」の展望や、目指すビジョンについてお聞かせください。
木村様 アプリ内でクリエイターやユーザー同士が自然にイラストコラボを生み出す。目指すべき姿はまさにそこです。現在は一般ユーザーの方々に楽しんでいただくための課題がありますが、今後はこれを改善し、イラストレーターも一般ユーザーも楽しめるアプリにしていきたいと考えています。
大井様 我々がこのアプリを通じて目指すのは、「共感から商品が生まれる世界」です。イラストへの共感が広がり、イラストを描くのが好きな方が実際に商品を手にし、それを共感した方にお届けできる、そんなプラットフォームとして育てていきたいと考えています。
クリエイターが発信し、共感を通じて収益を得ていただくことで、その輪が拡大していく。これが我々の目指す理想の姿です。
一方で、商品化を前提とせずに描かれた自由なイラストを、実際にアパレル商品にするのは難易度が高いのも事実です。クオリティアップと再現度の向上は、我々が継続的に取り組むべき課題です。
このプラットフォームを通じて、イラスト文化、サブカル文化をさらに広げていきたいと願っています。
藤森様 このアプリで新しいカルチャーを一つ生み出したいと思っています。「ふぁぼくり」での投稿による収益化というビジネス的側面だけでなく、一般ユーザーが投稿したりイラストを見に来たりすることで新しい文化が生まれ、新しい楽しみやクリエイターに出会えるような、楽しい場所にしていきたいなと思っています。
インタビューを終えて
「自分の描いたイラストが、いつか商品になったらいいな。」
そんな想いを持つクリエイターは少なくないはずです。しかし、その夢を実現できる場所はまだ多くありません。
今回のインタビューでは、「共感を通じて商品が生まれる世界」を本気で作ろうとする皆様の熱意を伺うことができました。
イラストを描くのが好きな人が活躍でき、見る側も一緒に楽しめる。イラスト文化・サブカル文化をさらに広げていく「ふぁぼくり」の成長に、弊社は今後も携わらせていただきます。
今回開発したふぁぼくりについてはこちら
アプリのダウンロードは以下からいただけます。
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