鹿児島でおすすめのアプリ開発会社12選!開発をするときに確認したいポイントも

鹿児島県内でアプリ開発を検討している企業の皆さま、どの開発会社を選ぶべきか迷っていませんか。               地元密着の安心感を重視するか、技術力の高さを求めるか、予算を抑えたいかなど、選択の軸は様々です。

この記事では、鹿児島県内のアプリ開発会社12社を5つの軸で分類してご紹介します。                         要件定義から相談できる会社、UI/UXデザインに強い会社、製造業DXが得意な会社など、あなたのニーズに合った開発パートナーが見つかるでしょう。

この記事でわかること
  1. 鹿児島のアプリ開発会社は「5つの軸」で選べる
    要件定義対応、UI/UXデザイン、製造業DX、ワンストップ対応、補助金サポートの5軸で12社を分類。自社の開発フェーズや課題に合った会社を効率的に絞り込めます。
  2. 補助金の併用で開発費用を大幅に抑えられる
    IT導入補助金(最大450万円)、県補助金(最大150万円)、市ICT支援(最大30万円)など複数制度を組み合わせ可能。補助金申請に強い開発会社を選ぶことが成功の鍵です。
  3. 鹿児島特有の産業に精通した会社が存在する
    農業・建設向け現場支援アプリ、観光ARアプリ、焼酎業界向けDXなど、地場産業を深く理解した会社に依頼することで、現場に即した実用的なアプリ開発が実現できます。
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目次

要件定義から相談できる鹿児島アプリ開発会社

アプリ開発の上流工程から相談したい企業におすすめの3社をご紹介します。

EPICs株式会社CTO 石森裕也からのコメント

普段開発に携わっている身としては、「上流工程から相談すべきかどうか」の判断基準は「社内にIT担当者がいるか」ではなく、「作りたいアプリの要件が明確か」で決めるべきだと考えています。要件が曖昧なまま開発会社に丸投げすると、見積もりが膨らみやすく、完成後に「思っていたのと違う」となるリスクが高いです。当社の経験上、要件定義から相談する場合は開発費用の10〜20%程度が上流工程費として上乗せされるケースが多いため、「何を作りたいか」がある程度固まっているなら、要件定義済みの状態で相談した方がコストを抑えられます。

  • 株式会社クエイル
  • ユニバーサルソフト株式会社
  • 株式会社リーディングソリューション

株式会社クエイル 

株式会社クエイル
項目内容
会社名株式会社クエイル
最大の特徴AWSアドバンストティア・上流工程支援
おすすめケースクラウド刷新を伴う新規開発
企業関係者様からのコメント

株式会社クエイルは、AWSを基盤としたクラウド活用を起点に、エンジニアリングとデザインの力で社会や企業の課題を解決するテックカンパニーです。「クラウドで、ローカルの未来をリードする」というビジョンのもと、九州の地からパートナーと共に新たな可能性を広げていくことを目指しています。2024年9月には南九州初となる「AWS アドバンストティア サービスパートナー」に認定。クラウドネイティブなアプリ開発からUI/UX設計まで、モダンなものづくりをワンストップで提供しています。

───株式会社クエイル 池野様より(ノーコードゼミ編集部が取材・編集)

ユニバーサルソフト株式会社 

ユニバーサルソフト株式会社
項目内容
会社名ユニバーサルソフト株式会社
最大の特徴創業40年・業務DXの老舗
おすすめケース基幹システムと連携する業務アプリ

ユニバーサルソフト株式会社は、創業40年という長い歴史を持つ業務DXの老舗企業。                     DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して業務プロセスを変革することを指します。

同社の特徴は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)からスマートフォンアプリまで、幅広い自動化ソリューションをワンストップで提供できる点です。                                               RPAとは、パソコン上の単純作業を自動化するツールのことで、データ入力や転記作業などを効率化できます。

鹿児島県のDX支援プラットフォーム協力企業としても認定されており、地域企業のデジタル化を積極的に支援。          DX補助金の相談窓口も設けているため、コスト面でも安心です。                                

株式会社リーディングソリューション 

株式会社リーディングソリューション
項目内容
会社名株式会社リーディングソリューション
最大の特徴アジャイル/Scrum伴走&鹿児島開発拠点
おすすめケース高速PDCAが必要な新規事業

2025年に鹿児島市と立地協定を締結し、地元での開発体制を強化。首都圏レベルの高い開発品質を地元価格で提供する点が大きな魅力です。                                                        DevOps(開発と運用の連携)導入コンサルティングの実績も豊富で、開発だけでなく運用面でのサポートも期待できます。

特に新規事業や革新的なサービス開発において、高速でPDCA(計画→実行→評価→改善)を回したい企業にとって最適な選択肢になっています。 

UI/UXデザインに強い鹿児島アプリ開発会社

ユーザー体験を重視したアプリ開発を求める企業におすすめの会社をご紹介します。

  • アプリファクトリーはるni株式会社

アプリファクトリーはるni株式会社 

アプリファクトリーはるni株式会社
項目内容
会社名アプリファクトリーはるni株式会社
最大の特徴ゲーム由来のリッチUI/Live2D
おすすめケースゲーミフィケーション付帯アプリ

アプリファクトリーはるni株式会社は、ゲーム開発のノウハウを活かした高品質なUI/UXデザインが特徴の開発会社です。        UI(ユーザーインターフェース)とは画面の見た目や操作性、UX(ユーザーエクスペリエンス)とは利用者の体験全体を指します。

同社の最大の強みは、UnityやCocos2d-xといったゲーム開発エンジンを使った表現力豊かなアプリ制作。              Live2Dという技術を用いて、イラストを立体的に動かすことも可能で、従来の業務アプリとは一線を画す魅力的なユーザー体験を提供できます。

特にゲーミフィケーション(ゲームの要素を取り入れた仕組み)を活用したアプリ開発において、他社にはない独自性を発揮。   小中学生向けのIT教室を運営している点も特徴的で、実際のユーザー検証を通じて使いやすさを追求しています。

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製造業DXに強い鹿児島アプリ開発会社

製造業や建設業のデジタル化を推進したい企業におすすめの3社をご紹介します。

  • 株式会社ヒイデル
  • 株式会社システムメディア
  • 株式会社ITブレイド

株式会社ヒイデル 

株式会社ヒイデル
項目内容
会社名株式会社ヒイデル
最大の特徴建設・農業向け現場支援アプリ
おすすめケースIoT計測×スマホ連携

株式会社ヒイデルは、建設業や農業といった現場作業に特化したアプリ開発を得意とする会社です。              IoT(Internet of Things)とは、様々な機器をインターネットに接続して情報をやり取りする技術で、現場の作業効率化に大きな効果をもたらします。

同社の最大の強みは、土木現場でのタブレット活用実績が豊富な点。                               建設現場では紙での記録や報告が多く残っていますが、タブレットやスマートフォンを活用することで、リアルタイムでの情報共有や作業進捗の可視化が可能になります。

特にAndroid端末を使った業務用ハンディターミナルの専用開発も手がけており、現場の厳しい環境でも安定して動作するアプリを提供。                                                         ニアショア開発(国内の地方都市での開発)によってコストを最適化しており、首都圏の会社と比べて費用を抑えながら高品質な開発を実現しています。

株式会社システムメディア 

株式会社システムメディア
項目内容
会社名株式会社システムメディア
最大の特徴FileMaker×iPad業務効率化
おすすめケース在庫・生産管理のモバイル化

株式会社システムメディアは、FileMakerとiPadを組み合わせた業務効率化アプリの開発を専門とする会社です。           FileMakerとは、データベース管理ソフトウェアの一種で、プログラミングの専門知識がなくても比較的簡単にアプリケーションを作成できるツールです。中小企業基盤整備機構の2024年調査によると、中小企業がDXに期待する成果として「コスト削減、生産性の向上」(38.8%)、「業務の自動化・効率化」(38.6%)が上位を占めており、FileMakerのような内製化支援ツールへの関心が高まっています。

EPICs株式会社CTO 石森裕也からのコメント

当社の開発経験上、FileMakerは「社内で運用・改修を自走したい」企業には良い選択肢です。ただし注意点として、FileMakerは年間ライセンス費用が発生するため、ユーザー数が多い場合はランニングコストが想定以上に膨らむことがあります。当社が関わった製造業の案件では、当初FileMakerで構築したシステムを、ユーザー数増加に伴いノーコードツールでリプレイスした事例もあります。「まず小規模でスタートし、効果を確認してから拡大する」フェーズには適していますが、将来的な拡張を見据えるなら、初期段階で他の選択肢も比較検討すべきです。

同社の特徴は、製造業の生産ラインでのiPad入力アプリ開発実績が多数ある点。                       工場の現場では、在庫数や生産数量、品質チェックの結果などを記録する作業が必要ですが、従来の紙ベースの記録では集計や分析に時間がかかってしまいます。

iPadを活用することで、現場での入力作業を効率化し、リアルタイムでデータを集計・分析できる環境を構築。          既存のデータベースシステムとの連携も得意としており、短期間での導入が可能です。導入後のカスタマイズ改修にも強みがあるため、運用しながら機能を追加・改善していくことができます。                                

株式会社ITブレイド 

株式会社ITブレイド
項目内容
会社名株式会社ITブレイド
最大の特徴“セミオーダー式”低価格業務アプリ
おすすめケース製造現場の業務フローDX

株式会社ITブレイドは、セミオーダー式の低価格業務アプリ開発を得意とする会社です。                    セミオーダー式とは、完全オーダーメイドと既製品の中間的な開発方式で、基本的な機能は標準化されているため開発コストを抑えながら、個別のニーズに合わせたカスタマイズも可能な手法です。経済産業省の調査によると、IT人材は2030年に最大約79万人不足すると予測されており、開発リソースの効率化が求められています。セミオーダー式はこうした人材不足時代において、限られたリソースで効果的にシステム開発を進める有効な選択肢となっています。

EPICs株式会社CTO 石森裕也からのコメント

開発現場の実感として、セミオーダー式が向いているのは「業務フローが一般的で、特殊な要件が少ない」ケースです。例えば在庫管理や勤怠管理など、どの企業でも似たような業務であればセミオーダーで十分対応できます。一方で、自社独自の承認フローや複雑な計算ロジックが必要な場合は、カスタマイズ費用が膨らみ、結果的にフルオーダーと同程度のコストになることも珍しくありません。当社では、初回相談時に「セミオーダーで対応できる範囲かどうか」を明確にし、後から追加費用が発生するリスクを防ぐようにしています。

同社の最大の強みは、製造現場の業務フローを理解した上で、コストパフォーマンスの高いDXソリューションを提供できる点。  IT導入補助金の支援事業者としても認定されており、補助金を活用した導入サポートも受けられます。

スマートフォンやPDA(携帯情報端末)など、マルチデバイス対応のアプリ開発が可能で、現場の状況に応じて最適なデバイスを選択できます。                                                       鹿児島支店と東京本社の2拠点体制により、地元企業への細やかな対応と首都圏の最新技術情報の両方を活用。          予算を重視する中小企業にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。

Web+モバイルをワンストップ対応する鹿児島アプリ開発会社

Webシステムとモバイルアプリを一括で開発したい企業におすすめの3社をご紹介します。

  • 株式会社鹿児島頭脳センター
  • 株式会社ソフト流通センター(SRC)

株式会社鹿児島頭脳センター 

株式会社鹿児島頭脳センター
項目内容
会社名株式会社鹿児島頭脳センター
最大の特徴公共・金融向け実績が豊富
おすすめケース安心感重視の大規模開発

株式会社鹿児島頭脳センターは、40年以上のシステム開発実績を誇る信頼性の高い開発会社です。                   SI(システムインテグレーション)とは、複数のシステムを組み合わせて一つの統合されたシステムを構築することで、大規模な企業システムには欠かせない技術です。

同社の最大の強みは、公共機関や金融機関といった高いセキュリティレベルが求められる分野での豊富な実績。          これらの分野では、個人情報や機密情報を扱うため、開発会社には特に厳格な品質管理と安全性が要求されます。

ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格)を取得しており、セキュリティ面での安心感は抜群。       Webシステムからモバイルアプリまでの開発を社内で完結できるため、複数の会社に分散発注する必要がなく、一貫した品質とスケジュール管理が可能です。                                                

株式会社ソフト流通センター

株式会社ソフト流通センター
項目内容
会社名株式会社ソフト流通センター
最大の特徴SES×受託でフレキシブル体制
おすすめケース長期運用前提の大規模案件

株式会社ソフト流通センター(SRC)は、SES(システムエンジニアリングサービス)と受託開発を組み合わせたフレキシブルな開発体制が特徴の会社です。                                               SESとは、技術者を客先に派遣してシステム開発を行うサービス形態で、プロジェクトの規模や期間に応じて柔軟にチーム編成を調整できます。

同社の最大の強みは、通信業界や金融業界での豊富な実績と、200名という大規模な開発体制。                  若手からベテランまでの混成チームにより、新しい技術への対応と安定した品質の両方を実現しています。

自社製品として「卵御殿」という農業向けシステムを開発・運用している点も特徴的で、受託開発だけでなく自社での新規サービス開発力も持ち合わせています。                                              長期運用を前提とした大規模案件において、開発完了後の保守・運用まで一貫して対応可能。                  プロジェクトの途中でリソースの追加や変更が必要になった場合でも、柔軟に対応できる体制が整っているため、要件が複雑で変更の可能性が高い案件にも適しています。

補助金申請サポートが得意な鹿児島アプリ開発会社

IT導入補助金やDX補助金を活用してアプリ開発を進めたい企業におすすめの2社をご紹介します。

  • 株式会社GiFFT
  • 株式会社WISHシステムコンサルティング

株式会社GiFFT 

株式会社GiFFT
項目内容
会社名株式会社GiFFT
最大の特徴DX補助金+生成AI導入支援
おすすめケースコスト最適化しつつAI活用

株式会社GiFFTは、DX補助金の活用と生成AI導入支援を組み合わせた先進的なサービスを提供する会社です。           生成AI(人工知能)とは、ChatGPTに代表される文章や画像を自動生成する技術で、業務効率化の新たな手段として注目を集めています。

同社の最大の強みは、鹿児島県DX支援プラットフォームに登録された信頼性の高いITコンサルタントとして、補助金申請から実際のシステム導入まで一貫してサポートできる点。                                       DX補助金は最大で数百万円の支援を受けられる制度ですが、申請手続きが複雑で採択率も決して高くありません。中小企業基盤整備機構の2024年調査によると、DXに「既に取組んでいる」または「取組みを検討している」中小企業は42.0%(前回調査31.2%から10.8ポイント増)と増加傾向にある一方、「取組む予定はない」企業も30.9%存在し、専門家のサポートを受けられるかどうかが取組の成否を分けています。

IT顧問サービスも提供しており、システム導入後の継続的な支援も期待可能。                          小規模事業者補助金の成功実績もあるため、中小企業でも安心して相談できます。                                                                最新のAI技術を活用したアプリ開発を検討している企業にとって、心強いパートナーといえるでしょう。

株式会社WISHシステムコンサルティング 

株式会社WISHシステムコンサルティング
項目内容
会社名WISHシステムコンサルティング
最大の特徴行政/金融案件+補助金実績
おすすめケース公的書類が多い補助金案件

株式会社WISHシステムコンサルティングは、行政機関や金融機関での豊富な開発実績を活かした補助金申請サポートを得意とする会社です。                                                        行政案件では、厳格な書類作成や報告書提出が求められるため、同社にはそうした公的手続きに関する深い知識とノウハウが蓄積されています。

同社の最大の強みは、鹿児島と福岡の2拠点体制により、九州エリア全体での柔軟な対応が可能な点。               金融・会計システムの開発経験が豊富で、特に資金管理や経理処理に関連するアプリ開発において高い専門性を発揮します。

補助金申請に必要な資料のテンプレートも提供しており、申請書類の作成負担を大幅に軽減。                  特に大規模な補助金申請では、事業計画書や技術仕様書など多数の書類が必要になりますが、同社のサポートにより効率的に準備を進められます。                                                        公的機関との取引経験を重視する企業や、複雑な補助金制度を確実に活用したい企業に特におすすめです。

EPICs株式会社

EPICs株式会社
項目内容
会社名EPICs株式会社
最大の特徴日本最大級のノーコード開発実績
おすすめケース補助金枠内での効率的なアプリ開発

EPICs株式会社は、ノーコード開発分野において国内最大級の開発実績を誇る開発会社です。
ノーコード開発とは、プログラムコードを記述することなくアプリケーションを構築できる手法であり、従来型の開発と比較して開発期間の短縮とコストの圧縮を同時に実現できます。
株式会社アイ・ティ・アールの調査によれば、国内のローコード/ノーコード開発市場は2023年度に812億円(前年度比14.5%増)に達し、2028年度にはその約1.8倍への拡大が見込まれています。Gartnerもまた、2025年までに企業の新規アプリ開発の70%にローコード・ノーコード技術が活用されるようになると予測しており、この開発手法はいまや業界標準へと近づいています。

同社の際立った強みのひとつが、AI駆動型開発とノーコードの組み合わせによるコスト優位性です。従来のスクラッチ開発と比較して開発費用を約1/3に抑えることが可能であり、補助金の予算枠内でのアプリ開発を検討している企業にとって現実的かつ有力な選択肢となっています。
また、相談案件の9割が新規開発であることからも分かるとおり、ゼロからのプロダクト立ち上げに特に強みを持っています。さらに、ノーコードでの開発・検証からスタートし、事業の成長フェーズに合わせてスクラッチ開発へ段階的に移行できる柔軟な対応力も備えており、複数のノーコードツールの中からアプリの特性に最適なものを選定して開発を進めます。

また、開発にとどまらずリリース後のマーケティング支援まで一気通貫で対応している点も大きな特徴です
アプリを世に出すことがゴールではなく、実際にユーザーへ届けてビジネス成果につなげるための運用・集客支援まで総合的にサポートします。特にIT導入補助金を活用してはじめてデジタル化に挑む企業にとって、心強いパートナーとなるでしょう。
費用の妥当性・課題解決能力・納期遵守力のいずれも最高評価の5を獲得しており、限られたリソースの中で確実に成果を求める企業に適した開発会社です。

EPICs株式会社CTO 石森裕也からのコメント

ノーコード開発を日々手がけている立場から正直にお伝えすると、ノーコードは万能ではありません。向いているのは「業務アプリ」「社内向けツール」「MVP(最小限の機能で市場検証するプロダクト)」などで、複雑な計算処理や大量データのリアルタイム処理が必要な基幹システムには不向きなケースもあります。当社では初回相談時に「ノーコードで実現可能か」を正直にお伝えし、難しい場合は他の開発手法を提案することもあります。「安いから」「早いから」だけでノーコードを選ぶと、後から機能追加ができず作り直しになるリスクがあるため、将来の拡張性も含めて判断することが重要です。

鹿児島県独自のIT・DX補助金制度

アプリ開発には多額の費用がかかりますが、鹿児島県内の事業者は国の補助金に加えて、県や市の独自支援制度を活用できます。ここでは鹿児島ならではの補助金制度を3つの観点から解説します。

  • 鹿児島市の小規模事業者向けICT導入支援
  • 鹿児島県のサービス業生産性向上補助金
  • 複数の補助金を組み合わせる方法

市ICT支援で最大30万円補助

鹿児島市では「小規模事業者ICT導入促進支援事業」として、最大30万円(補助率2分の1)の支援を実施しています。         対象はクラウドサービス利用料、ソフトウェア購入費、導入関連費などで、ハードウェア購入費も10万円まで補助対象です。

特徴的なのは、ITコーディネーターによる専門家派遣が無料で受けられる点。                           導入計画の作成支援からフォローアップまで、最大4回の派遣が可能なため、アプリ開発が初めての事業者でも安心して申請できます 申請期間は毎年4月から12月までとなっており、早めの相談が重要です。

県補助金150万円の申請要件

鹿児島県の「サービス業生産性向上支援事業費補助金」は、補助上限額150万円(補助率2分の1)と市の制度より高額な支援が受けられます。                                                        対象は県内の卸小売業、飲食業、宿泊業、その他サービス業を営む中小企業者で、本店または主たる事務所が県内にあることが条件です。

補助対象経費には機械装置等購入費、クラウドサービス利用料、専門家招へい経費、外注委託費などが含まれ、アプリ開発の外注費用も対象となります。                                                     注意点として、補助金交付決定後に契約・発注した経費のみが対象となるため、先に開発を始めてしまわないよう計画的な申請が必要です。

補助金併用パターンを確認

鹿児島でアプリ開発を行う際、市と県の補助金は対象経費が異なるため併用できるケースがあります。               例えば、市の補助金でクラウドサービスやPOSレジなどの基本システムを導入し、県の補助金で業務効率化に特化したオリジナルアプリ開発を外注するパターンが考えられます。

さらに国のIT導入補助金(上限450万円)やものづくり補助金(上限1,000万円)との併用も、補助対象経費が重複しなければ可能です。                                                          ただし制度ごとに申請時期や要件が異なるため、開発会社や商工会議所に相談しながら、最適な組み合わせを検討することをおすすめします。IT導入補助金2024の通常枠採択率は約65.8%、インボイス対応類型は約72.1%となっており(最終公募回を除く)、事前準備と適切な申請書類作成が採択の鍵となります。経済産業省も2024年3月に「DX支援ガイダンス」を公開し、中堅・中小企業のデジタル化を支援機関と連携して推進する方針を示しています。

EPICs株式会社CTO 石森裕也からのコメント

補助金活用について、当社が実際に支援した案件の経験からお伝えすると、「申請から交付決定まで2〜3ヶ月、開発完了・報告書提出まで含めると半年〜1年」というスケジュール感が現実的です。また、補助金は「後払い」が基本のため、一時的に全額を自社で立て替える資金力が必要な点も見落としがちです。当社では、補助金ありきで開発計画を立てるのではなく、「補助金が不採択でも進められる規模から始める」ことを推奨しています。採択率は制度によって40〜60%程度のため、不採択リスクも織り込んだ計画が重要です。


失敗しないアプリ開発の進め方

アプリ開発プロジェクトが頓挫する原因の大半は、コーディングの品質ではなく、その前後の「決め方」と「守り方」にあります。具体的には、開発工程を3つのフェーズに分解したとき、失敗リスクが集中するのは以下の3点です。

  • 要件定義フェーズ:発注者と開発者の認識ズレが手戻りコストを膨張させる
  • 開発フェーズ:途中の仕様変更に契約構造が対応できず、追加費用が青天井になる
  • リリース後フェーズ:保守運用の取り決めが曖昧なまま、障害対応の責任が宙に浮く

この3点はそれぞれ独立した問題ではなく、上流の決定が下流の選択肢を狭めるという「ファネル構造」を持っています。要件定義で画面イメージを共有していれば仕様変更の発生率が下がり、仕様変更を前提にした契約を組んでいれば保守運用の交渉もスムーズに進みます。つまり、上流で打てる手を打ち切ることが、プロジェクト全体のリスクを圧縮する唯一の方法です。

要件定義は画面イメージから始める

要件定義の失敗パターンには明確な共通点があります。発注者が「こういう機能が欲しい」と文章で伝え、開発者が「理解しました」と応答し、完成品を見て「思っていたものと違う」となるケースです。この問題の本質は、文章というメディアの情報伝達精度にあります。

「ログイン機能を実装する」という一文を例に考えます。発注者が想定しているのは、SNSアカウント連携によるワンタップログインかもしれません。一方、開発者がデフォルトで設計するのは、メールアドレスとパスワードの入力フォームです。この認識ズレは、文章だけでは構造的に検出できません。

解決策は、要件定義の初期段階で「画面イメージ(ワイヤーフレーム)」を起点にすること。つまり、文章で機能を列挙する前に、ユーザーが実際に操作する画面の骨格を視覚化する手順です。

文章ベースと画面ベースの要件定義を比較すると、リスクの所在が明確になります。

比較軸文章ベースの要件定義画面ベースの要件定義
認識ズレの検出タイミングテスト工程(開発後半)要件定義段階(開発前)
手戻り発生時のコスト影響開発費の30〜50%が追加画面修正のみで収束
発注者の関与負荷仕様書レビューに専門知識が必要画面を見て直感的に判断可能
開発者の見積もり精度機能の解釈幅が大きく振れやすい画面単位で工数を算出できる

ノーコード開発の場合、この優位性はさらに拡大します。ノーコードツールでは画面設計がそのまま実装に直結するため、ワイヤーフレームの段階で「実際に動くプロトタイプ」を作成できます。文章を書いてレビューして設計に落とすという多段階の翻訳工程が省略され、認識ズレの発生余地そのものが消えるという構造的な利点があります。

仕様変更に備えてアジャイル型を選ぶ

アプリ開発の契約形態は、大きく「一括請負(ウォーターフォール型)」と「反復型(アジャイル型)」に分かれます。ウォーターフォール型は、要件定義→設計→実装→テスト→リリースを一方向に進める手法。アジャイル型は、小さな機能単位で設計からリリースまでのサイクルを繰り返す手法です。

初めてアプリ開発を外注する企業が陥りやすいのは、「全機能を最初に決めきって一括で発注するほうが安心」という判断です。しかし、この選択にはトレードオフがあります。

判断軸ウォーターフォール型アジャイル型
初期の費用確定度固定見積もりで確定しやすいイテレーションごとの概算
仕様変更への対応変更が発生すると追加見積もり+工期延長次のサイクルで吸収可能
途中成果物の確認完成まで動くものが見えない2〜4週間ごとに動作確認可能
発注者の意思決定負荷初期に集中(要件定義に全てを賭ける)継続的に判断が必要
向いているプロジェクト要件が明確かつ変更が発生しにくい業務システム市場の反応を見ながら改善するアプリ

ここで押さえるべき変数は、「仕様変更の発生確率」です。業務の効率化を目的としたアプリでも、実際にユーザーが触ると「この画面遷移は使いにくい」「この項目は不要だった」というフィードバックが発生します。初めてアプリを開発する企業ほど、事前に全ての要件を網羅することは困難であり、仕様変更の発生確率は高くなります。

アジャイル型を選ぶ際に注意すべきは、「柔軟=無制限」ではないという点です。各サイクル(スプリント)の開始時に「今回のスプリントで実装する機能」と「次回以降に回す機能」を明確に合意し、スコープ(対象範囲)を都度確定させる運用が前提になります。この合意プロセスが機能しなければ、アジャイル型であっても工期と費用は際限なく膨らみます。

ノーコード開発は、このアジャイル型との相性が高い開発手法です。コードを書かずに画面と機能を構築するため、1スプリントあたりの実装速度がスクラッチ開発(ゼロからコードを書く開発)の2〜5倍になるケースもあります。短いサイクルで「動くもの」を確認し、方向修正を重ねるという進め方が、開発コストを抑えながら実現できます。

保守運用の契約は開発前に確認する

アプリはリリースした瞬間から「運用コスト」が発生し続けます。保守運用にかかる費用の目安は、開発費用の15%程度を年間で見込むのが一般的な水準です。300万円で開発したアプリであれば、年間45万円前後の保守費用が継続的に発生する計算になります。

保守運用で発生するコストの内訳は、以下の4項目に分類できます。

保守項目内容費用目安(月額)
サーバー・インフラ維持クラウドサーバーの稼働費用、SSL証明書の更新など数千円〜数万円
OSアップデート対応iOS・Androidの新バージョンに伴う動作検証と修正数万円〜数十万円/回
バグ・障害対応不具合発生時の原因調査と修正月額保守契約に含む場合と都度見積もりの場合あり
機能追加・改善ユーザーフィードバックに基づく画面修正や新機能実装1機能あたり10万円〜100万円

問題は、これらの保守条件が開発契約と別建てになっているケースが多い点です。開発会社によっては、リリース後の保守を「別途相談」としており、いざ障害が発生した際に「対応には追加費用がかかります」「保守契約を締結していないため対応できません」という回答が返ってくることがあります。

開発会社に見積もりを依頼する段階で、以下の5項目を確認してください。

  • リリース後の保守契約は月額固定か、都度見積もりか
  • OSアップデート対応は保守契約の範囲内か、別料金か
  • 障害発生時の初動対応は何時間以内を保証するか
  • 保守契約の最低契約期間と解約条件はどうなっているか
  • 開発会社を変更する場合、ソースコードとデータの引き渡しは可能か

特に最後の項目は見落とされがちですが、保守運用で最大のリスクとなるポイントです。開発会社が独自のフレームワークやプラットフォームで構築したアプリの場合、他社への移管が技術的に困難になるケースがあります。結果として、保守費用が高騰しても乗り換えられない「ベンダーロックイン」の状態に陥ります。

ノーコード開発では、この問題構造が異なります。多くのノーコードプラットフォームは、OSアップデートへの対応やセキュリティパッチの適用をプラットフォーム側が自動で処理するため、個別のアプリごとに保守工数が発生しにくい設計です。

開発費用だけでなく、リリース後3年間の総保有コスト(TCO)で比較すると、ノーコード開発が費用面で優位になるケースは少なくありません。

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その開発費用、ノーコードなら1/3に削減できるかも知れません。

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監修者
石森裕也
EPICs株式会社CTO。サイバーエージェントのグループ会社での経験を経てEPICsに参画した。これまでで100件以上のノーコード開発に従事。開発経験は10年。
監修者
中原啓
EPICs株式会社のエンジニア。NTTデータビジネスシステムズにてWebアプリケーション開発に従事した後、EPICsに参画。PMとしてBubbleやFlutterFlowを使用したモバイル・Webアプリケーション開発において、プロジェクト全体の工程に横断的に携わる。
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